妻亡き後は前妻の子に財産を残したいために家族信託を活用する事例

相談者X(父:78歳)は、再婚相手である後妻B(80歳)と暮らしています。Xと後妻Bとの間に子はいませんが、亡くなった前妻Aとの間に子供Cが一人います。
Xさんは、自分が亡くなったら遺産(自宅マンションや現預金等)のすべてを後妻Bに相続させたいと考えています。しかし、その後、後妻Bが亡くなった場合には、残った自宅マンション等の遺産は、後妻Bの相続人ではなく、子Cに残してあげたいと思っています。
 
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何の対策もしないとどうなるでしょうか?

Xが亡くなると相続人は後妻Bと(前妻との間の)子Cだけです。後妻BはXの死亡後も自宅マンションに住み続けることになる可能性が高いでしょう。この場合、後妻Bと前妻の子Cとの間で遺産分割協議を行うことになりますが、遺産の大部分が自宅マンションである場合、後妻Bが自宅マンションを相続し、金銭を(前妻との間の)子Cが相続する等の内容の遺産分割協議が上手くまとまれば問題ないですが、そうでない場合、相続争いに発展しかねません。

後妻に相続させる旨の遺言書を書いたらどうなるでしょうか?

後妻Bに自宅マンションを相続させる旨の遺言書を書くと、遺留分の問題はありますが、自宅マンションは後妻Bが相続することになり、後妻BがX亡き後、自宅マンションに住み続けることができます。しかし、この場合、X亡き後に後妻Bが亡くなれば、後妻Bの相続人にXの自宅マンションが行ってしまい、生前Xが、後妻Bが亡くなった後は(前妻との間の)子CにXの自宅マンションを残したいと考えていたとしても子Cは相続することはできません。

家族信託を利用するとどうなるのでしょうか?

相談者Xを委託者兼第一受益者、前妻との間の子Cを受託者として自宅マンションを信託します。Xの生前は、第一受益者として自宅マンションにXご本人が住み続けます。後妻Bを第二受益者に指定しておき、Xが亡くなったら後妻Bが受益者として自宅マンションに住み続けます。そして、後妻Bが亡くなった場合、信託契約が終了して前妻との子Cが残余財産を承継するという内容にしておくことで自宅マンションは前妻との間の子Cのものにすることができます。
※家族信託は相続や財産管理を解決していくための手段の一つです。
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